歴史
1969年、冷戦時代のアメリカで国防用コンピュータネットワーク構築を主目的に前身の「ARPANET」(アーパネット)が開発された。軍事的攻撃を受けても維持できる通信網の研究を行った結果、電話のような中央集権型のコントローラを持つ通信網では軍事攻撃によりコントローラが破壊された場合、そのコントローラに接続している端末すべてが通信網から切り離されてしまうため、電信をモデルとして特権的なコントローラを持たない通信網を実験的に作りあげた。これがインターネットのはじまりである。これは最初、ARPAの研究計画に参加している大学や研究所のコンピュータを相互に結びつけることから始まった。1984年10月に慶應義塾大学|慶大と東京大学|東大などを接続したJUNETが作られた。1986年には軍事用のARPANETから分割される形で、全国科学財団による学術研究用のネットワーク基盤全米科学財団ネットワーク|NSFNetが作られ、徐々に大学などの大型コンピュータとも結びつき世界中に広がりを見せた。1991年にはフランス・スイス国境上にある素粒子物理学研究所・CERNの研究員ティム・バーナーズ=リーがWorld Wide Webプロジェクトを発表する。Hypertext Transfer Protocol|HTTP、Uniform Resource Identifier|URI、HyperText Markup Language|HTMLといった今日のウェブの基礎がこのプロジェクトの中から生み出された。1995年にはNSFNetは民間へ移管され、Microsoft Windows 95|Windows95の登場で一般個人でのインターネットの利用に加速がついた。なお、Windows95の初期バージョンではインターネット関連の機能は「Microsoft Plus!」による拡張機能とされていたが、OSR2以降は標準搭載されている。当時、パソコンにおけるLANの通信プロトコルとしてNetBEUI(Windows他)、AppleTalk (Macintosh)、IPX/SPX (ノベル (企業)|Novell NetWare) などが採用されており、プロトコルの非統一による不都合が少なからずあったが、インターネット利用が広まることでLAN内においてもTCP/IPがデファクトスタンダード|事実上の標準になりつつある(ただし、LANサーバだけはインターネットとの接続を保ったまま、配下のネットワークは外部との遮断を行いたい場合などに、あえてTCP/IPと互換性のないプロトコルでLANを構築する場合もある)。世界的には常時接続環境が提供されているのは都市部が中心で、地方や離島では情報格差が問題になっている。また、発展途上国では多くの国民にとって端末であるパソコンが高価であり通信料金も高いため、インターネットカフェがインターネットの普及を支えている。